丸ゲタ スミと 壁のとりあい
2008/05/15 O 様邸
今なら まだ間に合う 田舎 の 再生
微力ながら、 本当のエコ 土壁 工事を 手がけて参りました
全て自然の材料 で 環境にも 人にもとても優しい 土壁は
断熱 、防音 、 免震 効果が素晴らしいだけでなく 吸湿
という 他の 新建材にはない 特長があります
はやりの高気密 住宅は それなりに効果はありますが 反面
特に 冬季の 結露 による 木枠等の 腐食が 起こりやすいのです
土壁は 僅かに 伸縮することで 湿度調節 を行い結露の発生を
抑える事が出来る 優れものなのです
丸窓 竹小舞
2008/05/16 O 様 邸
皮付き孟宗竹 を細縄で編んで ヌキ に釘打ち
不景気 と ハウスメーカー 進出
地方の景気は冷え込むばかりです そこに ハウスメーカー さんの 参入が加わりました
いくら自由競争 とは言えTV CM が 打てる 大手様が 優位になるのは 当たり前
コンビニ と ハウスメーカー さんは どんな田舎でも 見かけるものです
残念ながら 工期短縮 と 低価格 にこだわる ハウスメーカーさん には 土壁 はありません
従来工法の田舎の工務店さんも 背に腹は変えられず 代えられず 俗に言う イモ 工法
もしくは メーカーさんの下請けを されている状態です 【 ごく一部の 工務店様 を除く 】
やはり 工務店様との 連携が 必要となるため ほとんど 土壁 工事は行われていないのが
現状です
床の間 竹小舞 O 様邸
(施主様の ご要望で 間仕切り まで 土壁です)
本来 の 従来工法
広い意味では、 プレハブ式 に対して 柱 を立てる建て方を 従来工法と 言うことがあります
ここで言う従来工法とは 昔ながらの 建て方です
・ 材料を コンピューター の プレカット 刻み (金具で引っ張って持たせる) ではなく
手 刻み に よる 建て方 ( キツメ を タタイテ 入れる)
・ 柱は 12cm 角 以上 役柱 (スミ など) は 2階までの 通り柱 使用
・ 取付けは ホゾを 切り 組み合わせる
・ できれば ヌキ を 3〜4本 入れる
金物で もたせる のではなく
木材 本来の しなやかさを 生かすことで 百年もつ また 免震効果の高い住宅になります
耐震 が 良くいわれます 確かにある震度までは かっちり 守りますが 限度をこえると
耐えられません
免震とは ある程度 力を 逃がしながら 耐えるため かなりの震度に耐える
ポイントは ヌキ と竹の 構造です
柱と柱 を つなぐ (柱の芯 に 穴を掘り はめ込む) ヌキ は クサビで 打ち込んで固定しますが
四角形のため 少し変形 しても 竹の しなやかさと 相まって 戻ります
この 四角形が 免震効果 を 生み出すのです
一方 ご存知 スジカイ は 三角形 変形しない 耐震構造 です
もちろん 土壁には スジカイも 使用 します
( 免震効果は 新潟地震 においても 震度の わりに 倒壊家屋が 少なかった事でもわかります )
三角形の褄 の部分 も 土壁 で
O様 邸
施主 様の 御主張
特に若い 大工さん は 多分 壁なんて 不必要と 言われる方が多いでしょう
地域的に 難しい所もありますが それなりの工務店様 お選びになり 施主様が 土壁 (外周だけでも)
を つけるよう 御主張 いただく 事が 一番です
もちろん 洋風の 家でも 効果が あります
当方でも ご紹介 は 可能です
どう 地方の再生に繋がるか
ハウスメーカー の 家 では 既製品の使用が多く ごく少数の 業者 が 孫請け させてもらえるだけで 手作業を行う職人の
出番は 限定的です
地元の 従来工法 工務店 様 になると 左官 だけでなく 瓦 、 建具、 サッシ、 畳 、 塗装、ブリキ、
など 仕事の少ない 手作業 の 職人 に 恩恵があるだけでなく 、 国産木材 の使用も増えるため 木材店
だけでなく、 価格 暴落 により 停滞した 林業にも 良い効果が あります
若者にも 仕事が増えるだけでなく お金の 地域での 循環 が 地域の 活性化に 繋がります
コンビニ にしましても 便利なのですが、結果として大手 様 の システムは 地方のお金を 中央に
集めることになってしまいます
古民家 再生